画像引用・転載トラブル回避!クリエイティブコモンズ(CCライセンス)6種類の違いと正しい使い方書き方

インターネット上には、無料で利用できる画像が数多く公開されています。しかし、「無料で使える」と「何をしても自由に使える」は同じ意味ではありません。

実際には、著作権者が一定の条件のもとで利用を許可しているケースが多く、その代表例がクリエイティブ・コモンズ(CCライセンス)です。CCライセンスは、著作権者が「どこまで利用を認めるのか」を事前に示す世界共通の仕組みであり、利用者はその条件を守ることで画像や写真を利用できます。

一方で、CCライセンスを正しく扱えず、著作権侵害のトラブルに発展するケースが後を絶ちません。その背景には、以下のような「Webライターやブロガーにありがちな2大誤解」があります。

・「『商用禁止』や『改変禁止』の条件を知らず、アフィリエイトブログに載せたりトリミングしたりしてしまった」
・「法律上の『引用』と混同し、独自の判断でクレジット表記を省略してしまった」

特に「引用だから大丈夫」という思い込みは、Web業界で最も多い致命的なトラブル原因です。

そこで本記事では、CC0から複雑な複合ライセンス(CC BY-NC-SAなど)までの正しい条件と注意点を徹底解説。さらに、ウィキメディア・コモンズやFlickrといった安全なCCライセンス画像の検索サイトと、トラブルをゼロにする実践的な使い方を紹介します。
画像引用に関するリスクを正しく理解し、安全なコンテンツ制作に役立ててください。

クリエイティブ コモンズ(CCライセンス)とは?

クリエイティブ・コモンズ(Creative Commons、CCライセンス)とは、著作権者があらかじめ利用条件を示し、その条件を守る限り第三者が著作物を利用できるようにするライセンス制度です。

本来、他人が制作した画像やイラスト、写真などの著作物を利用するためには、著作権者から個別に許可を得る必要があります。しかし、インターネット上では作品を広く共有したいと考えるクリエイターも多く、利用のたびに個別許諾を行うことは現実的ではありません。

そこで生まれたのがCCライセンスです。著作権者はあらかじめ利用条件を公開し、利用者はその条件を守ることで許可申請を行わなくても著作物を利用できます。

「CCライセンス」は「著作権フリー」ではない
ただし、CCライセンスは「著作権フリー」や「著作権放棄」とは異なります。著作権そのものは著作者に残っており、利用者はライセンスごとに定められたルールに従わなければなりません。

「CCライセンスでの利用」は「引用」ではない
また、CCライセンスによる利用は、著作権法上の「引用」とも別の制度です。

引用は著作権法で認められた例外的な利用方法ですが、CCライセンスは著作権者が事前に利用を許可する仕組みです。そのため、引用の要件を満たしていなくても利用できますが、代わりにライセンス条件を守る必要があります。

CCライセンスには複数の種類があり、商用利用の可否や改変の可否、著作者表示の義務などがそれぞれ異なります。画像を利用する際は、どのライセンスが適用されているのかを必ず確認してください。

クリエイティブ コモンズ(CCライセンス)の種類(CC0・CC BYなど)、正しい扱い

フリー素材サイトや写真共有サイトでは、Creative Commons(CCライセンス)が使われていることがあります。
しかし、ライセンスの種類を誤解して利用するとトラブルの原因になります。

クリエイティブ・コモンズには複数の種類(ライセンス)があり、それぞれ条件が異なります。ルールを無視して使うと、たとえフリー素材サイトから取得した画像であっても著作権侵害になります。

代表的なライセンスは次のとおりです。

CC0(パブリックドメイン)

CC0は、著作権が完全に放棄された画像です。商用利用・改変・出典表記なしで自由に利用できます。
PixabayやUnsplashなどで提供されている一部の画像が該当します。

ただし、サイト独自の利用規約が別途設けられている場合もあるため、利用前には規約を確認してください。

CC BY(表示)

CC BYは、原作者の「著作権者名」や「作品タイトル」などを記載すれば、商用利用OK・改変OKなど、自由に利用できるライセンスです。

必ず、「“作品のタイトル” by 作者名 is licensed under CC BY 4.0」と表示する必要があります。

<figure>
<img src=“https://example.com” alt=“クリエイティブコモンズの画像”>
<figcaption>
“作品のタイトル” by <a href=“https://example.com” target=“_blank”>作者名</a> is licensed under <a href=“https://creativecommons.org” target=“_blank” rel=“noopener noreferrer”>CC BY 4.0</a>
</figcaption>
</figure>

CC BY-SA(表示 – 継承)

CC BY-SAは、原作者のクレジット(表示)を載せれば、商用利用や画像の改変(トリミングや色味の変更など)が可能です。
ただし、「その画像を改変して作った自分の作品(記事や画像)にも、全く同じ CC BY-SA ライセンスを適用して公開しなければならない」という「継承(SA)」のルールがあります。

そのため、
・その画像を含んだ記事や教材を有料(noteや会員限定コンテンツなど)で販売したい場合、ライセンスの「全員に無料公開して自由に使わせる」という思想と矛盾するため、トラブルになる恐れ
・ライセンス上、他者がそのコンテンツを丸ごとコピーして自分のサイトに掲載しても文句が言えなくなるため、検索エンジン上の評価(SEO)で競合サイトと競り合っている場合は不利になるリスク
といったことを頭に入れておく必要があります。

必ず、「“作品のタイトル” by 作者名 is licensed under CC BY-SA 4.0」と表示する必要があります。

<figure>
<img src=“https://example.com” alt=“CC BY-SAライセンスの画像”>
<figcaption>
“作品のタイトル” by <a href=“https://example.com” target=“_blank”>作者名</a> is licensed under <a href=“https://creativecommons.org” target=“_blank” rel=“noopener noreferrer”>CC BY-SA 4.0</a>
</figcaption>
</figure>

CC BY-NC(表示 – 非営利)

CC BY-NCは、原作者のクレジット(表示)を載せれば自由に利用・改変できますが、「非営利目的」のWebサイトに限られます。
アフィリエイト広告が貼ってあるブログ、Google AdSenseを導入しているサイト、自社商品のPRを行うコーポレートサイトなどはすべて「営利目的(商用利用)」とみなされるため絶対に掲載しないでください。完全に趣味で運営している広告なしの個人サイトでのみ利用可能です。

必ず、「“作品のタイトル” by 作者名 is licensed under CC BY-NC 4.0」と表示する必要があります。

<figure>
<img src=“https://example.com” alt=“CC BY-NCライセンスの画像”>
<figcaption>
“作品のタイトル” by <a href=“https://example.com” target=“_blank”>作者名</a> is licensed under <a href=“https://creativecommons.org” target=“_blank” rel=“noopener noreferrer”>CC BY-NC 4.0</a>
</figcaption>
</figure>

CC BY-NC-SA(表示 – 非営利 – 継承)

原作者のクレジット(表示:BY)を載せれば画像の改変(SA)も可能ですが、「非営利目的(NC)」のWebサイトに限られ、かつ「改変した作品にも全く同じライセンスを適用(SA)」しなければならない、非常に制約の多いライセンスです。

アフィリエイトブログや商用サイト、自社PRサイトでの利用は「営利目的」となるため絶対に掲載してはいけません。
また、完全に趣味の個人サイトであっても、画像をトリミングして掲載した場合、その記事やサイトのコンテンツ自体に「CC BY-NC-SA」を適用して公開する(=他人に非営利での自由な複製・改変を許可する)義務が発生します。

Web記事作成においては、もっともトラブルが起きやすく、扱いが難しいライセンスの一つであるため、原則として「Webサイトには掲載しない(避ける)」のが最も安全なリスク回避策です。

必ず、「“作品のタイトル” by 作者名 is licensed under CC BY-NC-SA 4.0」と表示する必要があります。

<figure>
<img src=“https://example.com” alt=“CC BY-NC-SAライセンスの画像”>
<figcaption>
“作品のタイトル” by <a href=“https://example.com” target=“_blank”>作者名</a> is licensed under <a href=“https://creativecommons.org” target=“_blank” rel=“noopener noreferrer”>CC BY-NC-SA 4.0</a>
</figcaption>
</figure>

■ CC BY-NC-SA で禁止されること
1. 商用利用
以下はすべて 商用利用扱い となり、利用不可です。
・アフィリエイト広告が貼ってあるブログ
・Google AdSense を導入したサイト
・note の有料記事
・企業サイト(自社商品のPR目的)
・SNSでのプロモーション投稿

2. 改変後の作品を別ライセンスで公開すること
SA(継承)により、以下の行為はすべてNGです。
・改変した画像を 自作コンテンツとして著作権を主張する
・改変した画像を 独自の利用規約で配布する
・改変した画像を 有料販売する
・改変した画像を 著作権フリーとして再配布する

■ CC BY-NC-SA の利用例(OK / NG)
● OK例
・広告なしの個人ブログで、クレジット付きで掲載
・無料配布の学校教材に使用
・無料のオンライン講座で使用
・改変して使用し、教材全体を CC BY-NC-SA で公開

● NG例
・アフィリエイトブログで使用
・note の有料記事で使用
・企業サイトで使用
・改変した画像を独自ライセンスで配布
・改変した画像を有料販売

CC BY-ND(表示 – 改変禁止)

CC BY-NDは、原作者のクレジット(表示)を載せれば商用利用OKですが、画像を一切「改変(ND)」せずに、元の状態のまま使わなければならないライセンスです。

Web記事作成において、以下のような加工はすべて「改変」とみなされ、ライセンス違反(著作権侵害)になります。
・画像の比率を変えずに一部を切り取る(トリミング)
・画像の上に文字や装飾を載せる(文字入れ・装飾)
・見栄えを良くするために色味や明るさを変更する(色調補正)

そのためCC BY-NDの画像は、ダウンロードしたそのままの状態で掲載してください。

必ず、「“作品のタイトル” by 作者名 is licensed under CC BY-ND 4.0」と表示する必要があります。

<figure>
<img src=“https://example.com” alt=“CC BY-NDライセンスの画像”>
<figcaption>
“作品のタイトル” by <a href=“https://example.com” target=“_blank”>作者名</a> is licensed under <a href=“https://creativecommons.org” target=“_blank” rel=“noopener noreferrer”>CC BY-ND 4.0</a>
</figcaption>
</figure>

【重要】CC BY、CC BY-SA、CC BY-NC、CC BY-NDは表示省略できない

CC BY、CC BY-SA、CC BY-NC、CC BY-NDの画像はすべて「無料で使える(フリー)」という点では同じですが、「使うための条件」が全く異なります。

1. マークの中にある「BY」は『表示』の義務
ライセンス名にある「BY」という2文字は、「原作者のクレジット(氏名や出所)を必ず表示しなさい」という意味の国際ルールです。
「CC BY」「CC BY-SA」「CC BY-NC」「CC BY-ND」にはこの「BY」が含まれているため、利用者は勝手に画像を載せることはできず、 <figcaption> などを使って人間が見える形で作者名やライセンス情報を明記しなければなりません。

2. 何も書かなくていいのは「CC0」だけ
一方で、何も書かずに完全自由に使えるのは「CC0(シーシーゼロ)」というマークがついた画像だけです。
CC0は「パブリックドメイン」とも呼ばれ、著作者が「私の著作権はすべて放棄します。名前も書かなくていいし、好きに使ってください」と宣言している特殊な画像です。

「CCライセンスでの利用」は「引用」ではない

Webライターやブロガーの間で最も誤解が多く、法的トラブルに直結しているのが「CCライセンス画像の掲載」と「著作権法上の引用」の混同です。
これらは全く異なる仕組みであり、混同した結果として無自覚に著作権侵害を行ってしまうケースが後を絶ちません。

必ず以下の違いを頭に叩き込んでください。

項目法律上の「引用」クリエイティブ・コモンズ(CC)
仕組み法律で認められた権利(著作権法第32条)著作権者と利用者の間の契約(利用規約)
許可条件を満たせば無許可で掲載できる著作権者が「この条件なら使っていい」と事前許可している
ルール主従関係、必然性、出典明示などの厳しい要件ライセンスごとに定められた条件

「引用の要件」を満たしても、CCの表示義務は消えない
よくある致命的な勘違いが、「自分の文章をメインにして、画像を枠で囲んで出典を書いたから『引用』だ。だからCCライセンスのルール(BYやNDなど)は無視していいだろう」という思い込みです。
これは大きな間違いです。
・CC BYの画像を引用扱いにしてクレジット表示を省略することはできない
・引用の要件をどれだけ完璧に満たしても、CCライセンスが課す表示義務(BY)は絶対に消えない
・著作権表示を省略して(何も書かずに)完全自由に使えるのは「CC0」だけ

「引用だからセーフ」は、CCライセンスの画像には通用しません。CC0以外のCCライセンス画像を使うときは、引用のルールではなく、その画像に指定されたライセンスのルール(クレジット表記の記述、改変の禁止など)を100%厳守しなければなりません。

安全なCCライセンス画像を検索できるおすすめサイト

CCライセンス画像を探す際は、以下の検索サイトを活用すると効率的です。
ただし、サイト内のすべての画像が自由に使えるわけではないため、必ず個別のライセンスを確認しましょう。

Flickr(フリッカー)

Flickr(フリッカー)は、世界最大級の写真共有サイトです。検索時に「Any license(すべてのライセンス)」というメニューから、「Commercial use allowed(商用利用可能)」や「Modifications allowed(改変可能)」などの条件でフィルターをかけ、目的に合ったCCライセンス画像を絞り込むことができます。

Openverse(オープンバース)

Openverse(オープンバース)は、クリエイティブ・コモンズ公式の検索システムを引き継いだ、画像や音声の横断検索ツールです。最初から「商用目的での利用」「変更または改変」といったチェックボックスが用意されており、安全に使える画像だけをスムーズに見つけることができます。

ウィキメディア・コモンズ(Wikimedia Commons)

ウィキメディア・コモンズ(Wikimedia Commons)は、オンライン百科事典「Wikipedia」の姉妹プロジェクトであり、世界最大級のフリー素材リポジトリです。
掲載されている画像はすべて「パブリックドメイン(CC0含む)」か「CC BY」「CC BY-SA」などの自由度が高いライセンス(自由な文化的著作物の定義に準拠するもの)に限られています。
学術的な写真や、歴史的な資料、世界中の風景やシンボルなど、他では手に入りにくいクオリティの高い画像が揃っているのが特徴です。

注意:検索サイトのフィルター機能は100%完璧ではないことがあります。トラブルを防ぐため、最終的にはダウンロードする画面で「本当にCC0か」「BY-NCになっていないか」を目視で確認してください。