ホームページをHTML・CSSで文字を太字にする|strong・b・font-weightの違い

HTML・CSS

ホームページ制作で文字を目立たせたいとき、HTML・CSS で文字を太字にする方法はいくつかあり、それぞれ役割が異なります。

例えば、CSS の font-weight は文字の見た目を調整するためのものですが、HTMLの <strong> は文章の中で重要な内容を示すために使用します。また、<b>タグは重要性を持たせるのではなく、商品名やキーワードなど、文章内で他の文字と区別したい部分を目立たせるために使用します。

WordPressでは文字を選択して太字ボタンを押すだけで <strong>タグが挿入されるため、本来の意味を意識せず使っているケースも少なくありません。

「太く表示されるなら全部同じでは?」と思うかもしれませんが、HTMLでは見た目だけではなく、その文字が持つ意味や役割を正しく理解して使い分けることが重要です。

ここでは、HTMLの <strong>・<b>タグと CSS の font-weight の違いを解説し、それぞれをどのような場面で使い分ければよいのかを初心者向けに分かりやすく紹介します。

文字を太字にする3つの方法

文字を太字にする方法には、CSSを使う方法とHTMLタグを使う方法があります。
一見するとどれも同じように太字で表示されますが、それぞれ役割や用途が異なります。

主な方法は次の3つです。

それぞれの特徴を理解して使い分けることで、見た目だけでなく、HTML本来の意味を正しく伝えられるホームページを作成できます。

CSS「font-weight」で太字にする

font-weight は、文字の太さを変更する CSS プロパティです。文字を太くしたり細くしたりできるため、ホームページ制作では最もよく使われる太字の方法といえるでしょう。

例えば、ボタンの文字を目立たせたいときや、メニュー、見出しなどのデザインを調整したいときに使用します。
font-weight は見た目だけを変更するための CSS であり、文字に「重要」という意味を持たせるものではありません。

以下は、font-weight で文字を太字にする例です。

.example {
  font-weight: bold;
}

この CSS を適用すると、.exampleクラスが指定された文字は太字で表示されます。

また、font-weight は bold だけでなく、数値で太さを指定することもできます。

font-weight: 400; /* 標準の太さ */
font-weight: 700; /* 太字 */
font-weight: 900; /* より太い文字 */

フォントによって指定できる太さは異なりますが、数値を使用することで細かなデザイン調整が可能です。

HTML:font-weight: bold;

<p class="example-b">この文字は太字で表示されます。</p>

CSS:bold

.example-b {
  font-weight: bold;
}

ブラウザでの表示

この文字は太字で表示されます。

HTML:font-weight: 400;

<p class="example-400">この文字は font-weight: 400 で表示されます。</p>

CSS:font-weight: 400;

.example-400 {
  font-weight: 400;
}

ブラウザでの表示

この文字は font-weight: 400 で表示されます。

font-weightを使用する場面

font-weight は、次のようなデザイン目的で使用します。

ボタンの文字を目立たせたい
メニューやナビゲーションの文字を太くしたい
見出しやタイトルのデザインを調整したい
デザイン上のアクセントとして文字を太くしたい

このように、見た目を変更することが目的であれば、font-weight を使用するのが適切です。

一方で、「この文章は重要です」「必ず読んでください」といった文章の意味や重要性を伝えたい場合は、font-weight ではな HTML の <strong> タグを使用します。

つまり、font-weight は「デザインのための太字」、<strong> は「意味を持つ太字」という違いがあります。

HTML「strong」で重要な内容を表す

<strong> は、文章の中で重要性の高い部分を表すための HTMLタグです。

ブラウザでは標準で太字表示されますが、目的は文字を太く見せることではありません。単純に目立たせるためではなく、「この部分は重要な情報である」と HTML上で意味を持たせるために使用します。

例えば、以下のような文章で使用します。
注意事項
警告や禁止事項
必ず確認してほしい内容
重要な条件や制限事項

<strong>申し込み前に必ず確認してください<strong>

この場合、「申し込み前に確認する」という内容が重要であるため、<strong> を使用します。

また、文章の一部分だけを重要として示すこともできます。

商品の発送には3〜5営業日かかります。

この例では、「3〜5営業日」という情報が利用者にとって重要な条件になるため、<strong> </strong>で囲みます。

strongを使うときの注意点

よくある間違いは、「文字を太くしたいから」という理由だけで <strong> を使用することです。

例えば、
・デザイン上タイトルを太くしたい
・ボタンの文字を目立たせたい
・メニュー文字を太くしたい

といった場合は、HTML ではなく CSS の font-weight を使用します。

<strong> は装飾用のタグではなく、文章の中で重要な意味を持つ部分を示すタグです。

見た目は同じ太字でも、font-weight は「デザイン」、<strong> は「意味」を担当しているという違いを理解しておいてください。

HTML「b」でキーワードや名称を区別する

<b>(Boldの略)は、文章の中で特定の部分を目立たせるために使用する HTMLタグです。

<strong> と同じように、ブラウザでは標準で太字表示されます。しかし、<strong> とは違い、重要性を持たせる意味はありません。

最新のHTMLのルールにおいて、bタグは「意味的な重要性は持たないけれど、製品名やキーワードなど、他と区別するためにテキストを際立たせたいとき」に使うタグと定義されています。

例えば、以下のような場面で使用します。
・商品名
・サービス名
・ブランド名
・キーワード
・専門用語

例:

<b>ChatGPT</b>の使い方を解説します。

表示:

ChatGPTの使い方を解説します。

この場合、「ChatGPT」という名称を目立たせていますが、「ChatGPTが文章の中で重要な情報である」という意味を持たせているわけではありません。

太字にするときの判断基準|strong・b・font-weightの違い・使い分け

文字を太字にするときは、単純に「目立たせたいから太くする」と考えるのではなく、太字にする目的によって使用する方法を選びます。

HTML には strong や b、CSS には font-weight がありますが、それぞれ役割が異なります。

使い分けの基本は、以下の3つです。
読者にとって重要な内容を伝えたい場合 → strong
文章中の特定の単語・名称・用語を見つけやすくしたい場合 → b
HTML上で意味を持たせる必要がなく、デザインとして文字を太くしたい場合 → font-weight

初心者が迷いやすいのは、どの方法でも結果として文字が太く表示されるためです。

しかし、strong や b は HTMLタグとして文章の意味や役割に関係し、font-weight は CSS として文字の見た目を調整するために使用します。

この違いを理解することが、strong・b・font-weight を正しく使い分けるための基本になります。

まずは、HTML と CSS がそれぞれどのような役割を持っているのかを確認しましょう。

HTMLとCSSの違い|意味と見た目を分けて考える

strong・b・font-weight を正しく使い分けるには、まず HTML と CSS の役割の違いを理解する必要があります。

判断基準になるのは、
HTMLで文字に意味を持たせる必要があるか
という点です。

HTML は、文章の構造や意味を表すために使用します。
CSS は、文字や文章の見た目を装飾するために使用します。

そのため、文字を太字にする場合でも、「太字にした部分にどのような意味や役割を持たせたいのか」を考えることが重要です。

HTML として意味を持たせる必要がある場合は、strong や b を使用します。

例えば、
読者に必ず確認してほしい重要な内容
文章内で見つけやすくしたい商品名や専門用語
などは、HTMLタグを使用して文字の役割を表します。

一方、HTML として特別な意味を持たせる必要がない場合は、CSS の font-weight を使用します。

例えば、
ボタンの文字を太くする
メニューやナビゲーションの文字を調整する
デザイン上のアクセントとして太字にする
といった場合です。

このように、
HTML → 文字や文章の意味・役割を指定する
CSS → 表示される見た目を調整する
という違いがあります。

ただし、「HTML を使う場合でも strong と b はどちらを使えばよいのか」という疑問が残ります。

次に、それぞれの目的と具体的な使用例を確認しながら、strong・b・font-weight の正しい使い分けを解説します。

strong・b・font-weightの使い分けの具体例例で解説

ここまで解説したように、文字を太字にするときは「HTMLで意味を持たせる必要があるか」を基準に考えます。

項目<strong><br>font-weight
種類HTMLタグHTMLタグCSSプロパティ
主な目的重要な内容を示す特定の単語・名称を目立たせる文字の見た目を太くする
HTML上の意味あるあるなし
使用例注意事項・警告・重要な条件商品名・サービス名・専門用語ボタン・メニュー・見出し・装飾
主な使用場所文章文章サイト全体のデザイン

では、実際のホームページ制作ではどのように判断すればよいのか?

基本的には、次の順番で考えると迷いません。

① 重要な内容を伝えたい場合 → <strong>
読者に注意してほしい情報や、見落としてほしくない重要な内容には <strong> を使用します。

例えば、次のような文章です。

申し込み前に利用規約を必ず確認してください

この場合は、「利用規約を確認すること」が読者にとって重要な情報であることを HTML で表しています。

主な使用例は次のとおりです。
・注意事項
・警告や禁止事項
・必ず確認してほしい内容
・重要な条件や制限事項

単に文字を目立たせたいからではなく、「重要な情報である」という意味を持たせたい場合に使用します。

② 特定の単語・名称を見つけやすくしたい場合 → <b>
文章全体ではなく、その中にある特定の単語や名称を目立たせたい場合は <b> を使用します。

例えば、

WordPressでホームページを制作します。

という文章では、「WordPress」というサービス名を読者が見つけやすくすることが目的です。

使用する場面の例としては、
・商品名
・サービス名
・ブランド名
・専門用語
・技術用語
・製品名
などがあります。

ここで重要なのは、
「WordPressは重要な情報だから太字にする」
のではなく、

「文章内でWordPressという名称を見つけやすくするために太字にする」

という点です。

つまり、<strong> のように重要性を示すタグではなく、文章中の特定の文字を認識しやすくするために使用します。

③ それ以外はCSSの font-weight
HTML として特別な意味を持たせる必要がなく、単純にデザインとして文字を太くしたい場合は CSS の font-weight を使用します。

例えば、

.button {
    font-weight: bold;
}

のように指定します。

主な使用例は次のとおりです。
・ボタンの文字
・メニュー
・ナビゲーション
・デザインパーツ
・装飾目的の文字

この場合は、HTML で意味を持たせる必要はなく、見た目のデザインを調整しているだけです。

・迷ったときは、この順番で判断する

文字を太字にしたいときは、次の流れで考えると迷いません。

その文字は読者にとって重要な情報?

YES

<strong>

NO

その文字を文章内で見つけやすくしたい?

YES

<b>

NO

font-weight

この判断基準を覚えておけば、
・「太字にしたいから、とりあえず <strong> を使う」
・「見た目だけだから、とりあえず <b> を使う」
といった誤った使い方を防げます。

文字を太字にする目的を意識して使い分けることで、HTML の意味を正しく伝えながら、見た目も適切に調整できるようになります。

WordPressの太字ボタンでstrongが使われる理由

WordPress などの CMS で記事を書くとき、ツールバーにある「B(太字)」ボタンをクリックすると、HTMLでは自動的に <strong> タグが挿入されます。

「見た目を太字にしたいだけなのに、なぜ <strong> タグが使われるの?」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。

これは、WordPress が現在の HTML の標準的な仕様に沿っているためです。

現在のHTMLの標準的な仕様に沿っているため
現在のHTMLでは、<strong> は「重要な内容」を表すタグとして定義されています。

そのため、WordPress をはじめ多くのCMSやエディターでは、太字ボタンをクリックすると <strong> タグが出力される仕様になっています。

HTML や CSS の知識がなくても手軽に文字を強調できるように設計されていますが、ここでいう「強調」は、単に文字を太くすることではなく、文章の重要性を示すという意味を持っています。

HTML本来の意味とのギャップ
一方で、実際の記事作成では、「文字を少し目立たせたい」「デザインとして太字にしたい」といった理由で太字を使用することも少なくありません。

しかし、そのような目的で <strong> を多用すると、本来の「重要な内容を示す」という意味とは異なる使い方になってしまいます。

つまり、WordPress の「太字ボタン」は便利な機能ですが、太字にする目的まで自動で判断してくれるわけではないということです。

WordPressでは目的に応じて使い分けよう
WordPress で記事を書くときは、「なぜその文字を太字にするのか」を意識することが大切です。

・読者に必ず伝えたい重要な内容なら <strong> を使用する
・文章中の商品名・サービス名・専門用語などを見つけやすくしたい場合は <b> を使用する
・ボタンやメニュー、見出しなど、デザインとして文字を太くしたい場合は CSS の font-weight を使用する

WordPress は、HTML を意識しなくても記事を書ける便利なツールです。しかし、タグの本来の役割まで理解して使い分けられるようになると、より適切な HTML を書けるようになります。

「太字だから <strong>」ではなく、「なぜ太字にするのか」という目的を考えてタグやCSSを選ぶことが、Web制作の基本です。

>>【HTML入門】strongタグとemタグの違いとは?意味と重要・強調を正しく区別して表現する使い方

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