ドメイン名はどうやって管理者、レジストリ、レジストラ、リセラー
世界中には数えきれないほど多くのドメイン名が存在していますが、ドメイン名は、米国の非営利団体であるICANN(The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)を中心とした様々な団体や組織により、全世界中で重複することのないように管理されています。
ドメイン名が階層構造になっているのと同じように、ドメイン名の管理体制も階層構造化されています。
以下の図は、ドメイン名の管理体制を簡略化して表したものです。
ドメイン管理のトップ組織であるICANNを筆頭に、レジストリ、レジストラ、リセラーと呼ばれる組織が階層構造で連なっています。
レジストリ(登録管理組織)
登録されたドメイン名を一元管理する組織で、トップレベルドメイン(TLD)ごとに一つだけ存在する一番上の組織です。そのため、TLDの数だけレジストリが存在します。
また、レジストリは登録済みのドメイン名と登録者情報を保有し、二重登録がされないように管理しています。
日本のccTLDである「jp」の場合は、日本レジストリサービス(JPRS)という企業がレジストリに該当します。
レジストラ(登録事業者)
ドメイン名をレジストリのデータベースに登録する事業者です。レジストリと契約し、ドメイン名の販売や管理を行ないます。そのためリセラーや代理店は、ドメインの取得を依頼する場合は、必ずレジストラを介してドメイン情報をレジストリに登録することになります。
レジストラになるには、gTLDの場合はICANNから、ccTLDの場合は各レジストリから認定を受ける必要があります。
一つのレジストリに対して複数のレジストラが存在しますが、レジストラにより料金やサービスに違いがありますので、ドメイン取得者は安くてサービスの良いレジストラにドメイン取得を依頼することができます。
日本の代表的な例として、GMOインターネット株式会社が運営しているドメイン登録サービス「お名前.com」は、ICANNが認定している公式レジストラの一つです。
リセラー(再販事業者)
レジストラの下でドメイン名の登録受付業務を担当する事業者で、レジストラの代理店です。
新しくドメイン名を取得する時には、レジストラまたはリセラーのいずれかに申請する必要があります。